ごみが捨てられなくなる!?事業系古紙類の搬入が禁止になる【西宮市】

先日、西宮市の公式HPにて、令和7年1月4日から「西宮市総合処理センター」への事業系古紙類の搬入が禁止されると発表されました。この措置は、事業者にとって紙類廃棄に関する新たな対策が求められることを意味しています。紙類を扱う企業にとっては、大きな影響が出る可能性があるため、今から対策を検討することが重要です。

西宮市は平成31年に「西宮市一般廃棄物処理基本計画」を策定し、令和10年度を目標に、生活系および事業系ごみの排出量削減、最終処分率の引き下げ、リサイクル率向上、さらに温室効果ガス排出量の削減に取り組んでいます。事業系古紙類の搬入禁止は、この計画の一環として導入され、今後もさらにごみ処理に関する施策が展開されることが予測されます。

1. 事業系古紙類の搬入禁止の背景

西宮市が事業系古紙類の搬入を禁止するというこの大きな変化は、事業者のみならず社会全体にとって重要な転機です。なぜこのような措置が取られたのか、そして今後、家庭ごみにどのような影響が考えられるのかを見ていきましょう。

1-1 背景

西宮市が事業系古紙類の搬入を禁止する背景には、地球環境保護や資源の有効利用を推進する目的があります。また、ごみ処理のコスト削減や施設の負担軽減を図る狙いも含まれています。これらの取り組みは全国的にも広がりを見せており、持続可能な社会を目指すための重要なステップです。

1-2 家庭ごみへの影響も?

将来的には、事業系ごみだけでなく家庭ごみに対しても、より厳しい規制が導入される可能性があります。特に、紙ごみのリサイクルや分別に関しては、地域全体で意識を高める必要があります。自治体ごとのルールを確認し、適切に分別・リサイクルすることが重要です。

2. 事業系廃棄物とは

事業系廃棄物は、企業や事業所などの事業活動に伴って発生するごみで、一般家庭から出るごみとは区別されています。事業系廃棄物は主に以下のような種類に分類されます。事業系古紙類もそのうちの一つで、事業者が適切な方法で分別し、許可を受けた業者に依頼して処理する義務があります。地域や業種により分類や処理方法が異なる場合があるので、自治体の指導に従うことが重要です。

西宮市では、事業系ごみを以下の種別に分類しています。生活から排出される「ごみ」以外は原則事業系廃棄物としています。

  • 事業系一般廃棄物: 事業活動により生じた廃棄物のうち、産業廃棄物以外の廃棄物
  • 産業廃棄物: 事業活動により生じた廃棄物のうち、法令で定められた廃棄物
  • 特別管理一般廃棄物: 感染性一般廃棄物など
  • 特別管理産業廃棄物: 爆発性、毒性、感染性のある産業廃棄物

本記事では、事業系古紙類が属する「事業系一般廃棄物」について取り上げます。

3. 事業系一般廃棄物の適切な処理と古紙回収の必要性

事業系一般廃棄物の処理は、企業にとっての責任であり、適切な対処が求められます。特に紙類廃棄に関しては、リサイクルを通じた資源の有効利用がますます重要になってきています。以下では、古紙の具体的な処理方法と、弊社が提供する古紙回収サービスについて詳しく説明します。

3-1 事業系一般廃棄物の適切な処理例

廃棄物は、事業者が自らの責任をもって、法令と条例に従って処理しなければなりません。生ごみや紙ごみ(汚れがついているものや再利用できないもの)、草木類等、一般廃棄物収集運搬許可業者に委託し、処理センターやリサイクルセンターに運搬します。自ら搬入することも可能です。

西宮市の一般廃棄物収集運搬許可業者の一覧はこちらに掲載されています。 西宮市一般廃棄物収集運搬許可業者の一覧

3-2 事業系古紙類

来年1月4日から処理センターへの搬入が禁止される事業系古紙類は、次のものが該当します。

  • OA用紙、新聞・チラシ、雑誌、メモ用紙
  • シュレッダー紙、段ボール、封筒、紙袋
  • 紙箱類、紙製カレンダーなど

これらは、リサイクルが可能なものを含みますが、分別が徹底されていないとリサイクルできなくなる恐れがあります。正しく分別し、古紙回収業者に依頼することで、資源の再利用やごみの削減に貢献できます。

弊社も西宮市指定の古紙リサイクル業者として、事業系古紙類の回収を承っております。オフィスから出る古紙の処理でお困りの方は、ぜひご相談ください!

3-3 産業廃棄物の種類の把握

産業廃棄物は廃棄物処理法により20種類が定められていますが、誤って一般廃棄物に混入してしまうことがあります。産業廃棄物の種類を正しく把握し、適切に処理することで、資源の再利用が可能です。

産業廃棄物の詳細はこちらをご参照ください。 産業廃棄物の種類

中には、アルミ缶や古紙・古布、金属スクラップ等、買取が可能なものもあります。処分の前に、再生可能資源回収業者にご相談されることも、ごみ削減の一つの手段です。

4. まとめ

いかがでしょうか。事業活動を行う上で切り離せない廃棄物の問題ですが、資源として再利用できるものに注目することで、廃棄物処理の考え方が変わります。今回の西宮市での事業系古紙類搬入禁止は、より効率的なリサイクル推進への一歩です。今すぐ対策を始め、持続可能な社会に貢献しましょう。

弊社では、事業系古紙類を含む廃棄物の回収・処理を行っております。ご相談・お見積りは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。